初代98ノート、PC-9801Nです。
当時、東芝のPC/AT互換機ノートDynabookの初代が爆発的に売れたのを見て、NECが急遽それに対抗馬として出したというノートです。確かNECはこの前にもノートを出していたのですが、旧蜂アーキテクチャで無いマシンだったため、市場では受け入れられませんでした。それを考えてか、こいつはきちんと旧蜂アーキテクチャに基づいて設計されています。
本体内には不揮発RAMドライブ1MBを内蔵しています。これをRAMディスクとして用い、HDDのように使うのがPC-9801nユーザの基本の姿です。というのも、このRAMディスクはバッテリで保護されており、電源を落としても内容は保持されたままだからなのです。
が、この後に発売されたPC-9801NSと違い、この1MBのRAMをプロテクトメモリとして使用することは出来ません。それがちょっと不便ですね。
今から見れば泣きたくなるようなスペックと思うかもしれませんが、MS-DOS 5.0上で、JEDとNECAIKを使い結構文章は書けました。半年くらい、レポートと某原稿はこれで書いたかな。どこでも使えるのはやはり良いわ。
ところが、念願のMobileGearを買った途端にこちらがご臨終。電源が入らなくなりました。開けてみたら電池が液漏れを起こしていたので、これを変えたら治るのかなぁ。でもその電池、共立で2500円もしてたので、それだけの金払って復活させるのもどうかと思い放ってあります。安らかに眠れ。