PC-9801Nは当時爆発的に売れたため、ユーザ数も多く、フリーのユーティリティソフトも素晴らしいものがあります。
NOTEDISK.SYS(Benjamin氏作成)
実は、本体内蔵の不揮発メモリには、通常は見えない空きがあります。ロットによって多少違うのですが、百キロバイト程度は確保できます。それを使えるようにするのがこれです。
使い方は簡単で、単にCONFIG.SYSに、
DEVICE=NOTEDISK.SYS
を加えるだけです。確保した空きはRAMディスクとして使え、PC-9801Nに標準付属のRAMディスクと同様に電池によるバックアップも行われます。PC-9801NはHDDが内蔵できないため、この程度の空きでも非常に重宝します。
NFLASH(/vmunix氏作成──付属ドキュメントに転載自由とあったので置いています。が、できれば作者の方に許可を取りたいのですが……どこにメールを出せばいいのかも今となっては分かりません)。
初代98ノートのRAMディスクは、泣きたくなるほど遅いです。なぜかというと、このPC-9801N内蔵のFDDが激遅なのですが、これとの互換性を取るためにRAMドライブはFDDのステータス情報をコピーして使用しているためなのです。
このFDDはディスクの抜き差しがチェック出来ないため、モータが止まるとバッファは全てフラッシュされてしまいます。つまり、いくらBURRERSでバッファを取ろうが、全く効いてくれないのです。
このNFLASHは、その部分をBIOSからフックしてしまいます。これによりバッファもちゃんと効くようになり、かなりの高速化が望めます。特に辞書ファイルをRAMディスク上に置いている時などには、はっきりと体感できるくらい早さが違いますので、是非入れてみましょう。
ちなみに、1990/12月号(No.162)の月刊ASCIIに、このNFLASHの作者の石川さんのインタビュー記事が載っています。