VineLinuxはインストールが簡単で、日本語回りの設定も何もする必要が無く、また情報源も多いので、大変に楽チンです。
ので、UNIX初心者の方やいらちな方(大阪弁:せっかちな人、の意味)にはオススメです。
まずはVineLinuxのSparc版を手に入れる必要があります。最近(2001年)はLinux流行りなので雑誌の付録にVineが付いていることも多いのですが、残念ながらそれはi386版であり、Sparc版が付いていることはまれです。
そこで、自前でダウンロードしてやらねばなりません。ネットワークインストールしてもいいのですが、私はメンドイのでCDイメージのISOファイルごと落としてきてしまいました。
ファイルは色々な所に置いてあると思いますが、私はじゃいすとの下記のFTPサイトからダウンロードしました。
じゃいすと ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/linux/Vine/Vine-2.1.5/CDIMAGE/Vine215-sparc.iso
ファイルサイズは640MBほどです。気合いを入れて落としましょう。ダウンロードしたら、WindowsのB's recorder GoldでCD-Rに焼きました。
CDをセットして、
ok boot cdrom
するだけです。CD-ROMドライブの注意点は、NetBSD/sparcの方で書いたのと同じです。
i386版とほとんど同じにインストールは進むので、Sparc版特有のことのみ書いておきます。
何故かは分かりませんが、日本語を選ぶとその後文字化けしてしまいました。なので、[English]でインストールします。
内蔵ハードディスクの2つは、sda1,sdb2と認識されました。
/ sda1 300M swap sda2 100M /var sda4 109M /usr sdb1 510M
Sparc版のブートローダは、LILOではなくてSILOです。読み方は知りませんがたぶん「しろ」ではないかと思われ。
SILO Configuration Where do you want to install the boot loader? ( ) /dev/sda Mater BootRecord(MBR) (*) /dev/sda1 First sector of boot partition [*] Create PROM alias `linux' [*] Set default PROM boot device
MBRにインストールしなくても、PROMが直接sda1を叩いてくれるので構いません。
インストールするパッケージを選んだ後に、実際に容量が足りないと、自動的にCD-ROMがイジェクトされて、「you may safely reboot your system」となります。
つまり、初めからやり直さねばなりません。
おなじみのペンギンが表れて起動します。[Starting sshd]で妙に時間がかかりましたが、慌てずじっと待ちましょう。
ちょっと(3分くらい)時間がかかりましたが、WindowMakerが問題なく起動しました。
なお、サウンドカード、ビデオボードなどの設定は一切していないのに、インストール後すぐに音も出て正常に使えました。SUNはデバイスが少ないので、このような場合は有利な点となります。