NetBSD/sparc


はじめに

手に入れたS-4/5に何を入れるか悩みましたが、とりあえず馴染みのあるNetBSDを入れてみることにしました(バージョンは2001年7月現在最新の1.5.1)。

NetBSDとは様々な機種に対応したBSD系のUNIX(風)OSであり、もちろんフリーです。詳細についてはNetBSD日本語版ページを。NetBSDは、IPv6にも対応しています。

NetBSDを手に入れる

NetBSD/sparcはブータブルCD-ROMなISOイメージが置いてあるので、これを取ってきてCD-Rに焼くのが一番簡単です。

ftp.netbsd.org/pub/NetBSD/iso/1.5.1/sparccd.iso

にありました。ファイルサイズは71MBほど。私は大学から落としたので一瞬でしたが、このサイズなら家からでも2-3日かければ落とせるでしょう。

落としてきたら、CD-Rに焼きます。私はBHAのB's recorder GOLDを使いました。B'sならば、下部のドック部分にISOイメージをエクスプローラからドラッグ&ドロップするだけで簡単に焼けます。

CD-ROMからブート

焼いたNetBSD/sparcをCD-ROMドライブにセットして電源を入れます。Stop(L1)キーを押しながらAキーを押してPROMモードに入ります。

余談ですがPROMとはProgramable ROMのこと。ROM(Read Only Memory)の名は付きますが、内容を書き換えることの出来るROMです。

インストーラの起動

ブート可能なCD-ROMならばインストーラの起動は簡単で、okプロンプトの後に

ok boot cdrom

と打つだけです。ただし、CD-ROMドライブのSCSI-IDが6番になっている必要があります。現在のSCSI機器の状態は、

ok scsi-probe

で見ることができます。

なお、私の場合、なぜか内蔵CD-ROMドライブでやると[timed out]が出てしまいインストールできませんでした。なので内蔵CD-ROMドライブを外して外付けCD-ROMドライブを付け、そのSCSI-IDを6にして boot cdrom で問題なくインストールできました。
(ただし、SUNでは512バイト/セクタのCD-ROMドライブしか使えません。私は、手元にあったヤノ電器製のMac用CD-ROM「Scope」を使ってみたところ、運良く使えました(中身はSONY CDU-541 2.6a)。

構成を変えた時は、正しく認識されているか、scsi-probeで確認しましょう。

NetBSD/sparc 1.5.1のインストーラはかなり原始的で、ディスクラベル等は全て手動!(viでシリンダ番号などを書く)です。NetBSD/i386のインストーラもかなり素っ気ないのですが、NetBSD/sparcのに比べれば充分親切です。

私は事前に試しにVineLinuxを入れていたので、既にHDDは分けられていて特に変えることはしませんでした(よく分からないし)。

インストール

とりあえず気を付けておくことは、

バイナリのインストールが完了すると、他にインストールバイナリがあるかと聞かれますので、[n] を選びインストーラを停止させます。

CONGURATULATIONS!  You have successfully installed NetBSD!
To boot the installed system, enter halt at the command prompt. Once the
system has halted, reset the machine and boot from the disk.

Back in microroot; halting machine...
syncing disks... done
halted

Program terminated
Type  help  for more information
ok

こうしてインストールが終了します。PROMプロンプトから reset で再起動します。

最初の起動

NetBSD/sparcはインストール中にrootパスワードの設定が出ませんでした。ので、

login: root

でログインできます。すぐにpasswd(1)でパスワードを設定しましょう。

その後に、特に何も設定せずとも startx でXが起動できました。ああ、楽チン。


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