bo [-as] [-o <switch>] [<devspec>[<args>...]]
boコマンドは、<devspec>で指定されたデバイスからブートコードを読みだし、実行します。<devspec>が省略された場合、ROM変数bootdevの値がブートデバイスとして用いられます。<devspec>が省略され、bootdevが設定されていない場合は、scsi(0,0,0)、つまりバス0側の内蔵ハードディスクの0(またはa)パーティションがブート対象となります。
-oオプションを指定すると、<switch>の値がブートスイッチとしてブートプログラムおよびNEWS-OSカーネルに渡されます。<switch>の値の定義はROMモニタの仕様ではありません。ブートプログラム、およびNEWS-OSでの定義です。将来、定義が変更される可能性があることにご注意下さい。
<switch> | 機能 |
---|---|
0x00000001 | カーネルファイルを変更する |
0x00000002 | シングルユーザモードでブートする |
このオプションを指定すると、ブートプログラムはNEWS-OSのカーネルのロードに際し、カーネルのファイル名をユーザにたずね、デフォールトの/stand/unixから変更することができるようになります。-o 1と等価です。
このオプションを指定すると、シングルユーザモードでブートを行います。-o 2と等価です。
使用例
シングルユーザモードでブートする: > bo -s
内蔵CD-ROMドライブからブートする: > bo scsi(,60)
cls
コンソール画面をクリアし、カーソルをホームポジションに移動します。
この機能は、コンソールデバイスに対してエスケープシーケンス「\033[2J\033[;H」を出力することにより、実現されます。
date [ <yymmddhhmm> [.<ss> ]]
使用例
現在時刻を表示する: > date
時刻を1992年8月20日午前8時に設定する > date 9208200800
(注)一瞬で気がつきますが、これじゃ2000年以降どうしようもありません。
dd if=<devspec1> of=<devspec2> [<options>]
<devspec1>で指定されたデバイスから、<devspec2>で指定されたデバイスへ、データのコピーを行います。コピーはデフォールトのブロックサイズである512バイト単位で行われ、<devspec1>がEOFに出会うまで、あるいは<devspec2>への書き込みがエラーになるまで続けられます。
<options>には、以下に示すものを指定することができます。
<n>は数値であり、デフォールトラディックスレジスタの内容とは無関係に10進数とみなされます。また、数値の後ろに以下の文字を付加し、修飾することができます。
使用例
SCSIバス0上の、ハードディスクのチャネル0からチャネル1へ、先頭の8192バイトをコピーする > dd if=scsi(,0) of=scsi(,10) bs=8k count=1
dis [<addr1> [<addr2>]]
<addr1>番地から<addr2>番地までのメモリの内容をディスアセンブルし、結果を表示します。
<addr2>が省略された場合、<addr1>から16ワード(16インストラクション)分が表示され、コンソール最下行に「MORE」と表示されてキー入力待ち状態になります。ここで[RETURN]あるいは[SPACE]を入力すればつぎの16ワード分が、[-]または[^]を入力すれば直前の16ワード分が表示されます。表示を中止し、コマンドレベルに戻るには[q]または[Q]を入力してください。
<addr1>、<addr2>ともに省略された場合、メモリアドレスレジスタで示されるアドレスから表示が始められます。
コマンドの実行後、最後に表示されたつぎのアドレスがメモリアドレスレジスタに設定されます。
注意:disコマンドは、R4000CPUの命令セットを完全にディスアセンブルできるわけではありません。CP0を含め、コプロセッサに対するインストラクションは、省略して表示されることがあります。
ej [<devspec>]
<devspec>が省略された場合、フロッピーデバイスfd(0,0)が対象となります。
format [<devspec>]
<devspec>が省略された場合、フロッピーデバイスfd(0,0)が対象となります。
fd(0,0)ではデバイスドライバがメディアの種類を判別して記録フォーマットを自動的に切り替えます。従って、メディアの種別により、デバイスの指定方法を変える必要はありません。
使用例
フロッピーディスクをフォーマットする > format fd
he
hi
md [{ -b|-h|-w }][<addr1>[<addr2>]]
<addr1>番地から<addr2>番地までのメモリの内容を16進数で表示します。
表示がバイト(8ビット)単位で行われます。
表示がハーフワード(16ビット)単位で行われます。
表示がワード(32ビット)単位で行われます。
me [<addr>]
画面上で、メモリの内容をスクリーンエディットします。
キー | 動作 |
---|---|
^L | 画面の書き直しを行う |
n | つぎの256バイトを表示 |
p | 前の256バイトを表示 |
lまたはSPACE | カーソルを右へ移動 |
hまたはBS | カーソルを左へ移動 |
k | カーソルを上へ移動 |
j | カーソルを下へ移動 |
RETURNまたは^J | カーソルを次行の先頭へ移動 |
qまたはQ | モニタのコマンドレベルへ |
g | 指定されたアドレスへ |
mf [{ -b|-h|-w }]<addr1> <addr2> [<data>]
<addr1>番地から<addr2>番地までのメモリに<data>を書き込みます。
<data>で指定された値が書き込みデータ幅を越えている場合、LSB側の有効なビットだけが書き込まれます。
<data>が省略された場合、書き込みデータとして0が用いられます。
メモリアドレスレジスタは変更されません。なお、オプションはmdと同じです。
mm <addr1> <addr2> <addr3>
<addr1>番地から<addr2>番地までのメモリ内容を、<addr3>番地から始まる領域にコピーします。コピー元とコピー先がオーバーラップしていてもかまいません。
メモリの読み出し、書き込みはバイト単位で行われます。
メモリアドレスレジスタ、アクセスタイプレジスタは変更されません。
ms [{ -b|-h|-w }]<addr> [<data>]
<addr>番地のメモリに、<data>で指定された値を書き込みます。<data>で指定された値が書き込みデータ幅を越えている場合、LSB側の有効なビットだけが書き込まれます。
オプションはmdと同じです。
off
ra
内蔵イーサネットインターフェースに接続されたネットワークに、reverse arpのリクエストパケットをブロードキャストし、ネットワークインターフェースのIPアドレスを調べて表示します。
このコマンドを用いるには、ネットワーク上に最低一台は、reverse arpに答えることのできるサーバが稼働していなければなりません。
rc
全デバイスをプローブし直し、さらに、初期化をし直します。詳しくは「カスタマイズ」を参照。
rx [{ 10|16 }]
引数を省略すると、現在のデフォールトラディックスレジスタの値が表示されます。
set [ <var>[=<val>]] ]
ROMモニタを参照。
ss [ -dx ]
term [ <baud> ]
本体内蔵シリアルポートのチャネル0を用い、ターミナルエミュレーションを行います。シリアルポートのチャネル0を他のNEWS等のワークステーションと接続し、NEWS-OSのtipコマンドに似た機能を実現することができます。
ROMモニタのビットマップコンソールは、必要なエスケープシーケンスを完全にサポートしているため、VT-100シリアルターミナルの代用とすることが可能です。
引数<baud>にはシリアルインターフェイスのボーレイトを指定します。指定できるボーレイトは、110、300、600、1200、2400、4800、9600、19200、38400のうちいずれかで、<baud>が省略された場合、9600BPSに設定されます。
シリアルインターフェイスは8ビットキャラクタ、1ストップビット、パリティー無しに設定され、ボーレイト以外のパラメータを変更することはできません。
ターミナル動作を終了するには、シャットダウンボタンを押し続けてください。電源が切れます。ROMモニタのコマンドレベルに戻ることはできません。
注意:動作の性格上、ビットマップインターフェイスがコンソールに設定されている場合にのみ、termコマンドを使用することができます。NWS-7900シリーズにはビットマップインターフェイスが内蔵されていませんので、このコマンドを使用できません。
また、漢字を表示することはできません。
使用例
19200BPSターミナルとして用いる > term 19200
unset <val>
vers