<PC-9801DAへのメモリ増設>
DAへのメモリ増設は、本体内部の専用メモリスロットへメモリボードを刺すことで行います。Cバス用メモリを増設するという線もあるのですが、これは非常に遅いので、お勧めしません。
メルコとI.OデータからそれぞれDA用の増設メモリは出ていますが、それぞれ特徴があります。
これは、I.Oデータ製の「PIO-DA134-4MA」です。これだけで4MBの容量がありますが、さらに増設用のコネクタが2つ、このボード上に付いており、「PIO-134SOJ-4M/1」を2つまで増設できます。
この増設メモリも4MBの容量があるので、フルに増設すると、+12MBできます。本体内蔵メモリが1.6MBありますから、これでDAの上限、13.6MBのメモリが実装できます。
これが増設用メモリボードの増設用メモリ(ややこしい)、PIO-134SOJ-4M/1です。よく、「PIO-DA134-4MA」の方を「親亀ボード」、こちらを「子亀ボード」等と言います。
さて、このI.Oデータ製の増設メモリは、メルコ製の物に比べてお勧めできません。次の写真を見て下さい。
このように、このI.O製のメモリは高さがあるので、装着するとCPU上部に大きく突き出てしまいます。そのため、ハイパーメモリCPUことEUD-HP0Mを始め、多くのCPUアクセラレータが載せられなくなってしまいます。
もっとも、CPUアクセラレータを使わないなら問題ありませんし、とりあえずメモリだけ増やしたいなら使ってもいいかもしれません。
続いて、メルコ製の、「EDA-4000L」です。
こいつがEDA-4000Lです。上部のSIMMスロットに、61互換SIMMを4枚まで刺せます。また、このボード自体にも4MBのメモリが積まれているので、
4 + 2*4 = 12MB
までの増設が出来ます。
また、SIMMはボードの上の方に刺すので、I.O製のメモリのように突き出る部分がCPUに干渉することもありません。ハイパーメモリCPUことEUD-HP0Mは、このEDAシリーズ及びMDAシリーズのメモリボードとしか併用出来ません(ハイパーメモリCPUは形状が大きいので、I.O製のメモリボードだと当たってしまって物理的に装着できないのです)。
裏側です。
当時のメモリは、こんな風に文字をデカデカと印刷するのが流行って(?)ました。
今見るとかなりダサダサです。
なお、61SIMMは、形状は普通の72ピンSIMMと一緒ですが、電気的性質は全く違います。間違って刺すと、燃えることもあるらしいので注意しましょう。