5インチFDD FD1155Dの修理など

はじめに

中期のPC-9801シリーズまでに搭載されていた5インチ内蔵FDD、型番「FD1155D」は、構造上の問題から現在ではほぼ確実に問題が起こります。それが有名なヘッドカバーの脱落です。

ヘッドカバーが脱落すると、FDが刺せなります。古いものだから、とそこで諦めてあっさり捨てられる物も多いようですが、非常に簡単な手順でこれは直すことができます。ここではPC-9801DAを用いてそのやり方を紹介します。

取り外し

まず本体のフタを開け、FDDのイジェクトレバーを引っ張って抜いておきます。次に前面カバーを取り外します。前面プラスチックカバーはツメで押さえられているので、ツメを押さえながら引っ張ります。

全てのツメを外しても、電源LEDの小さな基板(赤丸でしている部分)がネジで留められています。引っ張るとLEDへ伸びている線が切れますから、先にこのネジを外してください。


前面カバーを外したら、FDDの左右を留めているネジを外します。続いて引き出しのように引っ張ると、写真のように前にスライドさせて外すことが出来ます。

少しスライドさせたら、後ろの信号線のフラットケーブルと、電源のラインを外しておきます。


修理

FD1155Dのドライブのフタを外すと、ヘッド部分に金属の小さなカバーが付けてあるのが見えます。このカバーは単にテープで留めてあるだけなので、経年劣化で接着が弱り、2003年現在ではほぼ確実に外れてしまっています。

本来はノイズ対策のために付けてあるようですが、私は外したまま使っていて問題が起きたことはありません。さっさと取り去って、後は元のように戻します。



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