PC-9801DAには、標準でi386DX/20MHzが搭載されています。80386にはコプロセッサ(浮動小数点演算を行ってくれる、CPUの子分みたいな物)が内蔵されていないので、このコプロセッサを増設することで高速化が望めます。
DAにはコプロ搭載用のZIFソケットが初めからあるので、ここにコプロを搭載するだけでOKです。種類としては、Cyrix製 FasMath CX-83D87-25-GP DC148D、IIT製 3C87-25、それと本家Intel製の80387DXがあります。中古価格はあって無い様な物ですが、2001年現在、ムリに言えば100円という所でしょう。
ちなみにIIT製のはあの出版社のASCIIが販売していたことで有名です。昔のASCIIはハードもちょこちょこ扱っていて、CPUまで売ってました。今考えてみると、そのまま突き進んでハードウェアもガンガン作ってみて欲しかった気がちょっとだけします。
コプロを搭載するときは、向きに気を付けましょう。ピンは正方形に並んでいてどの向きにも刺せてしまいますが、1番ピンが「▼」マークの所に来るようにします(写真で水色の下線が引いてあるマークです)。
普通は、写真の文字の方向に、CPU上の刻印が向くようにすればたぶん大丈夫です。コプロを搭載したら、写真の黄色で丸をしたNDPというジャンパを、標準の「02-04」(手前)から「01-03」(奥)に移します。