<サウンドボードの増設>


サウンドボード……音を出したり声を出したりしてくれるボード。


 PC-9821V10には、標準でPCM音源がついています。一応WAVEファイルの発音はできるので、実用上問題ないと言えば問題ないのですが、MIDIをどうしても聞きたかった私は、PC-9800シリーズ用のSoundBlasterの購入を検討していました。その折、ソフトウェアMIDIなるものの存在を聞きます。
 ソフトウェアMIDIは、名の通り、ソフトウェアでMIDI演奏をします。詳しい話は避けますが、結局、サークルの友人に教えてもらった「WinGroove」のあまりの音の良さに感激して、すぐにシェアウェア登録をしてインストールしました。貯まっていた、聞きたかったMIDIファイルの群れ(笑)は、これで解決しました。

 しかし、もう一つ。98と言えばDOSゲーム、DOSゲームと言えば98(本当か?)。DOSゲームでは、「86互換」という音源でなければ、ゲームの音が出ないのです。しばらくは、NEC純正の音源ボード「PC-9801-86」通称86ボードの購入を考えました。しかしこのボードは、MS-DOS時代のボードで、Win95上では、まるで使い物にならない音しか出ないボードなのです。それに、随分古いボードなのに、かなり高いし。 余談ですが、こんなに欲しかった86ボード、先日、大学のゴミ捨て場で拾って、タダで手に入れました。縁とはこんな物です。

 そして、色々と調べた結果、Q-VISION社の、「WaveStar」を購入することにしました。

 WaveStarは、「86互換」+「PCM(SoundBlaster互換)」のボードで、WinでもDOSでも使える、という正に私にピッタリのボードでした。2年前(1996年)、18000円ほどでした。今もあまり値段は変わっていません。

WaveStar これが、WaveStarのボードです。Cバス用です。PC-9821V10は、Cバスが2本しかなく、片方はFAXモデムボードで埋まっているため、これでいっぱいになってしまいます。内蔵モデムは色々と問題も多く、私は、内蔵モデムを外して外付けにすることをオススメします。事実、内蔵モデムを外した現在、とみにシステムが安定しています。

 なお、右上に見えるスロットには、NECのPC-9821C3-B02やQ-VISIONのMIDIStar/GS(実売15000円ほど)を取り付けることにより、このボードでMIDIまで演奏できるようになります。正に、一石三鳥です(ホメすぎ)。

 気を付けたいのが、乗っているROM(ICチップ)です。左上にあるICにシールが貼ってあるのが分かりますか? ここには、私が買った時点では、「WST02」と刻印がしてありました。このICチップにはバグがあり、Q-VISIONにボードごと送ると、ROMを交換してもらえます(3000円ほど必要ですが)。私の、交換の後帰ってきたROMには、「WST07B」の刻印がありました。たぶんこれが最新だと思います。詳しい案内は、Q-VISION社のホームページから、FAXサービスの所をご覧下さい。

 一時期、Q-VISION社は、このROM交換騒ぎの際、まるでユーザーサポートに連絡が着かずにえらく評判を落としたのですが、最近のユーザーサポートの充実ぶりは、素晴らしいモノがあります。実際、私は、ROM交換のために月曜の朝に宅急便を送り、「ま、1ヶ月はかかると思って、のんびりと待つか」と構えていたら、なんと3日後の木曜日に到着しました。
 代金は代引きで注文していたのですが、その時は金が無く、配達のおじさんに「すみません、今日銀行に行ってくるから明日にもう一度来て下さい」と言ってしまった程です(笑)。従って、あらゆる面からオススメのボードです。


2000年10月訂正

 株式会社Q-VISONは、2000年10月31日をもって、営業を停止しました。ドライバはホームページに置いてあるようです。

2010/08/19:
Q-VISIONも会社ごと無くなったようで、ドライバが落とせません。私の手元にあるのは上記の通りWST07B(TYPE-B)用のドライバのため、バージョン違いやTYPE-Aでは使えないでしょうが、ここに置いておきます。WaveStar WST07B(TYPE-B)ドライバ V1.0


増設の手順

 Cバスのボードの増設は、はっきり言って、ムッチャ簡単です。Cバスのカバー(コンピュータのカバーではない)を開けて、レールに沿って差し込んで、ネジで止めるだけです。コンピュータのカバーを開けずに増設できるという、後にも先にもこんな素晴らしいインターフェースのボードはないでしょう。

 それよりも難しいのが、Windows95上での、割り込みの設定(IRQ)です。98は、元々このIRQの空きが少なく、この確保には苦労させられます。私は、COM2(IRQ05)を封印し、ここに内蔵PCM音源、IRQ06と12にWaveStar(MPU ON)を割り当てています。COM2は、HELPキーを押しながら出てくるセットアップメニューで、「2nd CCU を使用しない」とすることで封印できます。普通は使いませんから、ぜひ封印しましょう(笑)。また、MPUを使用しない場合は、IRQは一つで済みます。

 なお、WaveStarは、非PnPモードで使おうとすると、色々と面倒なことが起こるようですが、PnPモードで使ってる私はROMのアップグレードをしてからは、なんら問題は起きていません(ROM交換前はWindows95が正常起動・終了しない時があった)。

 なお、ボード類は、配線パターン等がむき出しになっていますので、取り扱いには注意しましょう。乗っているチップ等は静電気に弱いので、全裸で作業するのは言うまでもありません。セーターを着て作業したりするのは、自殺行為です。


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