<CD-Rドライブへの道>
CD-R……普通のCDが自宅のパソコンで簡単に作れちゃう、夢のメディア。
PD……650MBの容量を持ち、メディアも(そこそこ)安価な、素晴らしきバックアップメディア。松下電器産業が提唱。
PC-9821V10には、標準で4倍速のCD-ROMドライブ(SONY製・型番不明)が装備されています。当時は4倍速でかなり優越感を持っていましたが、時代はすすみ、今(1998年現在)は20倍速以上が当たり前です。
さて、流行りのCD-Rドライブが欲しくなった私は、早速カタログを探しましたが、SCSIボードを付けていない私は、(1)ATAPI接続で、(2)98対応、のCD-Rドライブを探しました。しかし、そもそもCD-Rは、SCSIに繋ぐことが前提みたいなものなので、なかなかお目当ての物は見つかりません。そして、発見した時点で、選択肢は無くなりました。
PC-MCDR220AD(NEC)。
手に入れて私は小躍りした(実話)。
一応、I/O-DATA、NEC、メルコ等から、この条件を満たす製品は出ていますが、実は中身は全て同じTEAC製のドライブなのです。ですので、何も考えずに、一番安く、サポートもいい、NEC製のを買いましょう(笑)。ちなみに型番は、I/O-DATAのが「CDR-AB220PD」、NECのが「PC-MCDR220AD」です。
このドライブは、
の、3つを一緒にした、マルチドライブです。しかも値段も安く(23000円くらい)、これはホントにオススメです。99年5月に、LAOXのインターネット通販で、24800円で購入しました。
増設の手順
それではいつものごとく、早速交換に取りかかりましょう。
98シリーズでCD-ROMドライブを交換するとき注意すべき点は、
一つ目の点に関しては、要するに、「増設」はムリで、必ず「交換」の形になるということです。それに、そもそもPC-9821V10では、増設スペースがありません。
下の点に関しては、MS-DOSに付属のNECCD?.sysの、AからGくらいまで試してみれば、一つくらい動くのもあるようですが……。ちなみに私が買ったこの製品は、当然NEC製ですから、添付のディスクのドライバを組み込めば、MS-DOS上でも問題なく(CDもPDも)、使えます。
まずはいつものようにマシンのフタを開けましょう。今回は結構、大工事になります。
CD-ROMドライブは、両側面からネジ止めされているので、まずは向かって左側のネジを外しましょう。ここに到達するには、ハードディスクとそのフラットケーブル、フロッピードライブのケーブル、(付けてるなら)セカンドキャッシュ等を外さなくてはいけません。ケーブルを外すときは、どのケーブルがどこに刺さっていたか、しっかり覚えておいて下さい。心配な人は、シール等を張っておくと安心です。
今回取り付けるドライブは、標準のCD-ROMドライブと交換になりますので、標準のCD-ROMドライブにつながってるフラットケーブルも確認して下さい。それのマザーボードに刺さっている口が、「IDEセカンダリ」です。その隣にあるのが、「IDEプライマリ」。残る一つが、フロッピー接続のための差込口です。
内部側のネジ(左写真参照)を外したら、向かって右側のネジ(写真右参照)を外しましょう。これはカバーを外せばむき出しですので、簡単です。
この二つのネジを外したら、本体正面から、まっすぐに引いてみて下さい。するりと、引き出しのようにすべってくれるハズです。すべることが確認したら、CD-ROMドライブのお尻の部分についているケーブル類をいったん外して、抜き出します。その後、新しいドライブを、やはり引き出しのように差し込み、お尻のケーブル類を、元と同じように挿してあげます。
あとは逆の手順で、戻しましょう。戻す際、IDEのフラットケーブルが、差込口から緩んでいないか、必ずチェックしましょう。これを怠ると、CD-ROMが認識されない、という事態に陥って困ります。
←ドライブを外してみたトコロ
その後の処理
ドライバ等はパッケージの中に入っていますので、指示通りインストールしましょう。PDドライバを入れないと、PD機能が使用できません。
※追加(2000年3月)……Windows2000では、標準でドライバは組み込まれ、何もしなくてもPDドライブとしても使えるようになっています。
で、メインの、CD-R作製です。
この製品に添付のCD-R書き込みソフトは、「B's Recorder GOLD」です。早速使ってみようとした私は、マニュアルを見て目が点になりました。
「動作環境:Windows95OSR2以降およびWindows98」
私が持っているWindows95は、昔の奴なので、OSR1に相当します。というわけで、翌日、泣く泣くWindows98を購入しました(学校の生協で7100円)。ホントはこんなもの買いたくなかったのですが、だってWindows98なんて(以下Windowsへの悪口なので略)。
動作状況
今のところ、目に付くのは、
という点だけですが、これは他の高速CD-ROMドライブでも結構あることなので、十分許容範囲内です。結論としては、ちょっと書き込みは遅くてもいい、という人で、CD-R欲しい人は、今すぐ買い。
注意点
CDとは、データの記憶されている面にレーザー光線を当てることによりデータを読みとる装置です。このCD-Rドライブともなれば、書き込みも行うため、かなりの高出力のレーザーを発射します。つまり、我が家にレーザー兵器があるわけで、非常に愉快です。