にぼしの解剖

概要

スーパーで普通に売っている煮干しを解剖してもらいます。知人の理科の先生より教えて頂いて自分でやってみたところ、とても面白かったため、実験教室でやってみました。

資料として、小林眞理子氏の「煮干しの解剖教室」の本と、Webページ「煮干しの解剖資料室」で公開されている内容を参考にしました。

材料・用意するもの

煮干し

小さい煮干しは解剖しにくいので、なるたけ大きい物を選びます。私は西友で売っていた煮干しを使いました。製造者は秋本水産株式会社、200g入りで1袋500円ほどです。

貼り付け台紙

解剖した後に、貼り付ける台紙。こちらのページでも用意しています、下の「ダウンロード」からダウンロードしてください。

A4の白い紙

普通のコピー用紙でいいです。解剖中、ボロボロと色々落ちるので、下に敷いておいてもらいます。

つまようじ

解剖用に爪楊枝を用意しておくと、中身をほじくり出したりメス代わりに使えたりと色々便利です。人数ぶんx3本くらいは用意しておきましょう。

セロハンテープ

台紙に貼り付けるのに使います。

進め方

私が教室でやったときは、まず最初に簡単なおはなしとして、植物と動物の話からはじめました。

植物は自分で動かず、水と空気と太陽の光で栄養を作る。動物というのは自分でえさを取って食べるいきもので、ゾウやキリンだけでなく、カニや魚、アリなどの昆虫、ミミズなども「どうぶつ」。そして今日は煮干しを見てみるけど、実は煮干し(カタクチイワシという魚)とヒトは結構似ている。両方とも背骨があるけど、これら背骨がある動物は見た目は違っても中身は結構似ています、という感じ。(導入の簡単なプリントを作ったので、このページの一番下「ダウンロード」に置きました)。

まず煮干しを配り、「ヒトと似ていると言ったけど、目はある? 口は? じゃぁ、鼻は?」と進めました。煮干しには鼻もありますので、解剖する前にまず探してもらいます。

そうしてさっそく煮干しの解剖をしてもらいました。臓器が見えにくい煮干しがあったり、壊してしまったりするので、ひとりに4,5匹くらいの割り当てが必要そうです。さいはとえら、は赤黒い方がえら。呼吸のための血が通っているからですね。

Webページ「煮干しの実験資料室」をまねて、私も写真付きの貼り付け台紙を作ってみました(このページ下部「ダウンロード」参照)が、「う……いきなりこれを見せると、ちょっとグロいな……」ともちょっと思います(自分で作っておいてなんですが (^^;)。セロハンテープで貼ってもらいます。

ちなみに私が教室でやったときは、参加者は小学生低学年が主でしたが、特に問題ありませんでした。低学年でもじゅうぶん楽しめます。

ダウンロード

学校・博物館・ボランティア活動など、教育活動に使われるぶんにはご自由にお使いください。


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