腕の筋肉模型を身近な材料で

概要

ストローや割りばし、ビニル袋などを使って腕の筋肉(上腕二頭筋)のおもちゃを作ります。袋に息を吹き込むことによって筋肉がちぢみ、腕を持ち上げることができます。

なお、このおもちゃは「青少年のための科学の祭典 2010」の綿谷真理子氏「筋肉のはたらき☆動く力こぶの模型作り」を参考に、改造案を教えて頂いて作成しました。

作り方

材料

ほとんどのものは100円ショップで揃います。

じゃばら付きのストロー

骨を作るためにひとり3本と、支柱にするための短く切ったストローが1本必要です。短いストローは、じゃばら部分を切り取るとちょうど良い長さです。

ミニストロー

ひとり1本。給食の牛乳で使う大きさの、小さな細いストロー。

ビニル袋

スーパーでもらえる袋だと少々大きすぎるため、雨天時にもらえる傘袋を4分割した大きさがちょうど良い。4分割すると端っこが閉じているのが1枚しか取れませんが、小学校低学年相手の時はこの1枚だけを使って残り3枚は捨てましょう。高学年なら、開いている片方を自分でセロテープで閉じてもらいます。

わりばし

ストローが折れないように、中に入れてもらいます。ストローが3本なので、ひとり1.5膳必要です。隣同士で割って分け合ってもらいます。

みかんネット(棒ネット)

みかんが入れて売られている、網タイツみたいなネットです。名前は「棒ネット」と言いますのでこれで検索してください。いくつか色がありますが、もちろん一番筋肉っぽい赤色を使いましょう!

15cm取るとちょうど良いので、30cmのものを半分に切って使います。これだけは100円ショップで手に入らないので、サイタマパックさんというところで買いました。100本で305円。

工作のやり方

作り方をプリントにしてみました(筋肉模型を作ろう (PDF))。学校の先生の方、ボランティアで科学実験教室などされている方など、使われるならばご自由にどうぞ。

なお出来上がったら最後に、手のひらの絵を紙に書いてもらって、それを丸く切って腕の先端に貼ってもらうと良いです。

解説

「筋肉って知ってる?」と子どもに聞くと、腕を動かしている、などの返事が返ってきます。でも、意地悪を言うとこの答えはちょっと不正確なんですよね。筋肉は腱(けん)で骨と繋がっており、これにより骨が動いて腕が持ち上がるんです。そう、ある意味、人の体が動かせるのは「骨を動かしているから」なんですね。そうでないと、タコのようなぐにゃぐにゃ動きしかできないことでしょう(^^;)。(ちなみにタコは、全身の「肉」のほぼ全てが筋肉です)

この工作では、筋肉に見立てたビニル袋+棒ネットを、セロハンテープで割りばし(骨)に貼っています。実際のヒトの筋肉も、「腱(けん)」によって骨にくっついていて、それで骨を持ち上げているんだよーということを話しておいた方がいいでしょう。

また、「筋肉は空気でふくらんでいる」という誤解を招かないよう注意する必要もあると思います。

参考文献・参考情報など


戻る

▲HOME

▲ABOUT ME