PC-9801Csへのメモリの増設は、(1)Cバスへの増設、(2)専用メモリスロットへの増設、の2つの方法があります。内部の専用メモリ増設スロットへは、PC-9801CS-01及びPC-9801CS-02を増設できます。
この専用メモリは今や(2001年)非常に希少です。見つけたら是非買いましょう。PC-9801CsはCバスを2本しか持っていないので、Cバスへの増設はお勧めできません。
なお私は、日本橋(関西の秋葉原のような街)をさんざん探し回ったのですが結局このPC-9801CS-02を見つけることができず、Yahoo!オークションで購入しました。
まず、基板部分を引っ張り出します。
写真の黄色でマルをした二つのネジを外すだけでOKです。ネジを外し、下部左右に付いている小さな取っ手を持って真っ直ぐ手前に引くと、基板部分が引き出せます。
これが引っ張り出した基板です。
手前の薄い2枚のボードが、増設したメモリボードです。左奥の部分には空きがありますが、ここには専用内蔵HDDが増設できます。この専用内蔵HDDは私も見たことがありません。2001年現在では入手が超困難です。
なお、この専用内蔵HDDのインターフェースはSASIですので、無理せずSCSIボードを刺してSCSIのHDDを増設した方がいいかもしれません。
PC-9801Cs用の専用メモリには、PC-9801CS-01とPC-9801CS-02の二つがあります。
PC-9801CS-01は、2MBの容量を持つメモリボードです。そのままPC-9801Csの専用メモリスロットに刺すだけで、プロテクトメモリとして使えます。
このPC-9801CS-01にはさらに増設用のスロットが付いており、ここにPC-9801CS-02を増設できます。
PC-9801CS-02は、それ自体には容量が無く0MBです。5本のSIMMスロットが付いており、ここに2MBの61互換SIMM(61SIMMと呼ばれます)を刺すことにより、10MBまで増設できます。
よって、PC-9801Csでは、標準640KB + PC-9801CS-01の2MB + PC-9801CS-02上のSIMM5本で10MB = 12.6MBまでの増設を行うことができます。
なお、61互換SIMMは、最近のFastPageやEDOなどのメモリと形は全く同じですが、刺すと間違いなく壊れますので注意してください。