<日本語環境の構築>
- 下準備
ウィンドウマネージャ自体は他国語対応していても、何もしないで日本語環境にできるわけではありません。それぞれのアプリケーションも日本語対応の物を入れなければなりません。
と言っても、packagesからインストールするだけですから、難しいことはありません。入れておくべき物を列挙すると、
って所でしょうか。実際のパッケージ名は、[Japanese]の方は全て頭に[ja-]が付きます。
- [Japanese]カテゴリ
Canna,jvim-canna,kinput2-canna,kterm,less,lynx,man,man-doc,netscapenavigator,nkf,perl,sed,w3m-ssl,xchat,xemacs-canna
- [Shells]カテゴリ
tcsh
パッケージのインストールは、/stand/sysinstallから行います。
- kterm
ktermは、他国語対応の端末エミュレータです。私は黒字に白文字が好きなので、.Xdefaultsに
と書いています。
KTerm*international: True KTerm*inputMethod: kinput2 KTerm*preeditType: OverTheSpot KTerm*kanjiMode: euc KTerm*openIm: true KTerm*background: black KTerm*foreground: white
- tcsh
tcsh(てぃーしーしぇる)は日本語対応のシェルです。Cシェル系なので、bashを使いたい人はそっちを入れましょう。
ログインシェルを変更するには、chshコマンドを使います。Shell: /bin/tcsh と書き換えます。
その後、色々設定を~/.cshrcに加えます。私の.cshrcを載せておきます。
alias h history 25 alias j jobs -l alias ls ls -F alias la ls -a alias lf ls -A alias ll ls -lA alias vi jvim alias less jless alias man jman umask 22 set path = (/sbin /bin /usr/sbin /usr/bin /usr/games /usr/local/sbin /usr/local/bin /usr/X11R6/bin $HOME/bin ) setenv EDITOR jvim setenv PAGER /usr/local/bin/jless setenv LANG ja_JP.EUC setenv BLOCKSIZE K setenv XMODIFIERS @im=kinput2 if ($?prompt) then # An interactive shell -- set some stuff up set filec set history = 100 set savehist = 100 set mail = (/var/mail/$USER) endif
- canna
canna(かんな)はフリーの日本語変換システムです。
インストール後に特に設定する必要は無いですが、/usr/local/etc/rc.d/canna.shが作られているか、実行属性が付いているかを一応確認しておきます。
(/usr/local/etc/rc.d/canna.sh) -------------------------------------------------- #!/bin/sh canna=/usr/local/sbin/cannaserver case "$1" in start) if [ -f $canna ]; then rm -f /var/run/canna/Canna.pid mkdir -p /var/run/canna touch /var/log/CANNA0msgs chown bin:bin /var/run/canna /var/log/CANNA0msgs echo -n ' Canna' $canna fi ;; stop) /usr/local/sbin/cannakill && echo -n ' Canna' ;; *) echo "Usage: `basename $0` {start|stop}" >&2 exit 64 ;; esac exit 0
- kinput2
kinput2はX環境で日本語入力できるようにするソフトです。
キーボードからの入力は、Xクライアント(ここではkterm)に送られ、Xクライアントはそれを日本語入力クライアント(ここではkinput2)に送ります。kinput2はcannaと通信を行い、日本語入力を可能にしています。
なのでkinput2はログイン時に起動させておくと便利です。.xinitrcに、
kinput2 -canna +ximp &
としておけばOKです。kterm上などで、[Shift]+[Space]で日本語入力できるようになります。
- jvim
jvimは日本語対応のviです。
インストール後、そのまま使えます。
- 問題点
解決できていないこと。
- ログイン時に最初に起動したkterm上でのみ、[Shift]+[Space]を押してもcannaが立ち上がらない。2つめ以降のkterm上でなら問題無い。
- Netscape上でkinput2立ち上げるとそっちにフォーカスが移りそうになって妙になる。
- ja-xchatを入れたはずなのに日本語入れても化ける。