では、kern.flpを書き込んだFDからブートして下さい。縦棒がくるくると回りながらFreeBSDがブートします。しばらくするとmfsroot.flpを書き込んだFDに入れ替えろと言われるので、そちらに入れ替えます。
最初の質問では、そのまま"Skip kernel configuration and contiune with installation"を選んで構いません。私は最初、ここでメルコ製の外付けCD-ROMドライブ、CDR-P420を繋いだまま起動したのですが、どうしても途中で止まってしまいました。外すと起動したので、こいつが問題のようです。色々やってみたのですが結局上手く認識させることはできず、CD-ROMは別にいいや、ということにしました(ネットワークから取ってこれますし、どうしても必要な時はWindowsの方でコピーしてマウントして持ってくることにしました)。
デバイスの検出が終わると、
User Confirmation Requested Found PC-Card slot(s). Use PC-card device as installation media? Yes No
と聞かれます。つまり、PC-CardなCD-ROMかLANカードを使うかってコトですね。
残念ながらCDR-P420(メルコ製外付けCD-ROMドライブ)を外さないと、この画面までたどり着けませんでした。なので、こいつはNoを選んでやります。ネットワークインストールしたい場合も、CF-B5ERの内蔵LANは内部的にはPCIとなっているので、PC-Cardサポートは必要ありません。
他国語対応のインストーラを使っている場合、ここでインストール環境で使う言語を聞かれますが、Japaneseを選ばずに、Englishを選んでください。というのも、Japaneseを選ぶと漢字を表示するための「kon」というプログラムを起動するのですが、これが標準ではCF-B5ERで上手く動かずに画面が真っ暗になってしまうのです。そのため、インストールは英語でチャレンジして下さい。
まぁ、そんなに難しい英語じゃありませんから、気にする必要はありませんし、ドイツ語やギリシア語や古代ヘブライ語で出るわけじゃないんですから、この程度でギャーギャー言わないようにして下さい(ぷ。
まず、"Keymap"を選んで、"Japanese 106"を選んでおいて下さい。これをしないと、一部記号などが正しく入力できません。
インストールモードは、Standardを選びます。これが一番分かりやすく、初心者向けです。
すると、FreeBSDで使用するディスク領域選択の画面になります。なぜかは分からないのですが、この時、二つのスライスが表示されました。んが、上のad0の方を選びます(スペースキーでマークを付けます)。
Select Drive(s) Please select the drive, or drives, on which you wish to perform this operation. If you are attempting to install a boot partition on a adrive other than the first one or have multiple operating systems on your machine, you will have the option to install a boot manager later. To select a drive, use the arrow keys to move to it and press [SPACE]. To de-select it, press [SPACE] again. Select OK or Cancel to leave this menu. [ ] ad0 ad0 [ ] da0 da0
ad0の方でスペースを押してください。すると、FreeBSDでのFDISKの画面になります。
Offset Sice(ST) END Name PType Desc Subtype Flags 0 63 62 - 6 unused 0 63 30764412 30764474 ad0s1 2 fat 12 30764475 8305605 39070079 - 3 unused 0 The following commands are supported (in upper or lower case):
WindowsMeが入ってる領域がFATとなっていますので、そこを避けて先程fips.exepを使用して確保した領域を選びます。たぶん、一番下に来ているはずです。(一番上の"unused"な部分は、マスターブートレコートつまりMBRです。いぢってはいけません)。
一番下にカーソルを合わせ、unusedになっていない場合は一度"D"キーで削除した後、"C"キーでFreeBSD用に確保し直します。どれだけの容量を確保するか聞かれますが、そのままOKを押せば残りの容量全てが確保できます。
ここでの操作はこれだけですから、終わったら"Q"キーを押して作業を終了します。
すると、ブートマネージャの選択画面になります。
(*) BootMgr Install the FreeBSD Boot Manager ( ) Standard Install a standard MBR (no boot manager) ( ) None Leave the Mastar Boot Record untouched
デフォルトのまま、一番上のBootMgrにスペースを押してマークを付けておいて下さい。そうしたら、Enterキーを押して次に進みます。
次に、その中身をどのようにするか(スワップパーティションや/usrパーティションにどれだけ割り当てるか)を問われますが、"A"キー(Auto Defaults for all!!)を押して全てデフォルトで割り振ってもらって構わないでしょう。UNIXを使うのに馴れてきたら、自分で設定してみてください。
なお、UNIXでは伝統的に/usrや/varなどを各々パーティションと呼びますが、これはWindowsなどでのパーティションとは全く違います。混同しないようにして下さい(Windowsで言うパーティションは、UNIXで言うスライスです)。
次に、インストールするセットを選びます。間違える人はいないとは思いますが、この「Destribution」とは、Linuxのディストリビューションという単語とはなんの関係ありません。
<<< X Exit All Reset [ ] 4 Developer [ ] 5 X-Developer [ ] 6 Kern-Developer [ ] 7 X-Kern-Developer [ ] 8 User [ ] 9 X-User [ ] A Minimal > > B Custom
とりあえず色々やってみたいなら、X-Developerがオススメです。Minimalですと、数十MBでインストールできます(と思います)。私は、X-Developerを選びました。
次に、
Would you like to install the FreeBSD ports collection?
と聞かれます(Would you like to 〜 ? は、Do you want to 〜 ? のくだけた言い方です)。これをインストールしておくと、portsと呼ばれるソフトウェア群のインストールが非常に楽になるので、必ずインストールしましょう。あくまでportsの一覧みたいな物をインストールするだけなので、そんなに容量も食いません(70MBほどです)。
次に、XFree86関連のコンポーネントのインストールが聞かれます。
XFree86 3.3.6 Distribution Please select the components you need from the XFree86 3.3.6 distribution sets. X Exit Exit this menu (returning to previous) Basic Basic component menu (required) Server X server menu Fonts Font set menu
私の使用したインストールCD-ROMには、XFree86 3.3.6が入っていました。ここでは、Fontsでnonという日本語フォントをインストールした以外は特に何もせずに、Exitを選びました。
XFree86のインストール設定を終えると、先程のDistribution選択の画面に戻るので、Enterキーを押します。
インストールするメディアの選択画面になります。
Choose Installation Media FreeBSD can be installed from a variety of different installation media, ranging from floppies to an Internet FTP server. If you're installing FreeBSD from a supported CDROM drive then this is generally the best media to use if you have no overriding reason for using other media. 1 CDROM Install from a FreeBSD CDROM 2 FTP Install from an FTP server 3 FTP Passive Install from an FTP server through a firewall 4 HTTP Install from an FTP server through a http proxy 5 DOS Install from a DOS partition 6 NFS Install over NFS 7 File System Install from an existing filesystem 8 Floppy Install from a floppy disk set 9 Tape Install from SCSI or QIC tape X Options Go to the Options screen
全然関係ありませんが、「an FTP server」になっていますね。日本人が書くと間違えて「a FTP server」にしそうですが、Fの発音[ef]を考えると、ここはanを使わねばなりません。や、どーでもいい話なんですが(ぉ。
さて、5のDOSを選びます。C:\freebsdというフォルダに正しくCD-ROMの内容がコピーされていれば、これでインストールが始まります。ネットワークインストールもできるのですが、残念ながら試していません。インストール後に結構簡単に内蔵のNICは認識させられたので、おそらく問題なく出来ると思います。
インストール中にはAlt+F2で今何をやっているのかを見ることができます。戻るのは、Alt+F1です。
ファイルのコピーが終わると色々聞かれますが、ほとんどNoで構いません。設定すべき物をいくつか紹介します。
----------- User Confirmation Requested ----------- Would you like to customize your system console settings?
ここで、4 Repeat を選んで、Fastに設定しておきます。デフォルトではちと遅くて、私はイライラしてしまいました。
----------- User Confirmation Requested ----------- Would you like to set this machine's time zone now?
Yesを選ぶと、「UTCに合わせるか」と聞かれますが、Noを選んで下さい。一覧が出ますので、Asia-Japanを選びましょう(もし貴方がこれを読んでいるのが日本では無いなら、今貴方がいる国に合わせて下さい。宇宙にいるなら……んなもん知らん)。
余談ですが、FreeBSD 2.x.x系列までは、Asia-Japanを選ぶと「(1) Most Locations (2) South Ryukyu Islands」とタイムゾーンをさらに選択させられました。日本はタイムゾーンは全国一律のはずなのですが、沖縄は別だと思っていた開発者の方がいたのでしょうね。
----------- User Confirmation Requested ----------- Does this system have a non-USB mouse attached to it?
この質問は、Yesと答えます。
Let's note CF-B5ER内蔵のトラックボールは、内部的にはPS/2の単なる2ボタンマウスとして見えています。なので、普通の2ボタンのPS/2接続のマウスとしてインストールすればOKです。
この後、Xの設定をここでするかと聞かれますが、これにしくじると強制終了するしかなくなることもありますので、インストール後に設定する方が無難です。なので、ここではこれはパスして下さい。
----------- User Confirmation Requested ----------- Would you like to add any initial user accounts to the system? Adding at least one account for yourself at this stage is suggested since working as the "root" user is dangerous (it is easy to do thing which adversely affect the entire system).
root以外のユーザを追加するか、ということです。細かい話はおいといて、ここで自分のアカウントを作って下さい。普段rootでログインするということは、してはいけません。この辺のことは、次でお話します。
最後にrootのパスワードを入力して、これでFreeBSDがインストールできまたことになります。