Performaと言えば、ディスプレイ一体型でソフトも付属した初心者向け機でしたが、このように分離型の物も発売されていました。末期にはタワー型のPerformaも出ていたようです。
実際に一目見ると分かりますが、左下の機種名の札と「PowerPC」というプリント以外はMacintosh LC630と全く同じ形をしています。実際、筐体はLC630と同じ物が使い回されているので、マザー部分を差し替えて「LC630の皮をかぶったPerforma」などが簡単に作れます。
さて、こいつの特徴は、なんと言ってもその驚くべき「仕様」です。本体前面のボリューム調節ボタンがすぐに引っ掛かってしまい、一度押すと二度と元に戻らないという素晴らしい機能を持っています(ぉ。
しかも、フロントカバーに付いているCD-ROMドライブのイジェクトボタンの位置寸法を間違えたらしく(あるいは内部のベアドライブの固定位置を間違えて奥の方に固定したのかも)、爪の先で死ぬほど強く押してやらないと、トレイがイジェクトされません。
私は中古で手に入れたのでこんな物かと思っていたのですが、なんとこれらの不具合は発売当時、新品でもガンガン起きていたそうです。これをAppleは「仕様」だと言い張り、結局ユーザの間に深い不信感を持たせてしまったようです。
なかなかコンパクトにまとまっていていいのですが、ちとこの仕様では使いにくいですね。余談ですが、このPerformaという名前も、有名なMIDIシーケンスソフトの「Performer」と間違われやすく、
パソコンで音楽をやりたい → なんか、パフォーマとかいうのがいいらしい → あ、これか
と、Macintosh Performaを買ってしまった人もいたようです(たぶん)。