エスプレイド

いろりに萌えるのは人として正しいのか

エスプレイドとは何か

公式ページ

エスプレイドとは、1998年発売の(株)ケイブによるシューティングゲームです。残念ながら家庭用には移植されておらず、アーケードでしか稼働しませんでした。

ストーリー

注:以下のストーリーは妄想と独断と偏見が入っています。ってか、全然違います。

西暦2018年、東京──。
 日々、女の子に間違われて嫌な思いをしているJ-B 5thは、今日も元気に得意のESPで空を飛び回っていた。
「あー、なんで俺って黒タイツ履いてるワケ? やっぱりアレ? 趣味?」
 と、前方最大望遠付近に、同じ黒タイツを履いた少女が飛んでいるのを捕捉する。
「はーん! ナニあの娘。ってかボクちんと同じ? 黒タイツ? 萌え〜。ってか追いかけちゃもんねー。ってかストーカーしちゃうもんねー」
 J-B 5thは、己の変態行動により少女の名前が「美作いろり」であることを突き止め、日々いろりたんハァハァな生活を続けることになる。

 一方その頃、いぢめられっ子の近江君はESP者として覚醒したものの、いぢめっ子の相模君に5フレで倒されていた。
「やめてよ相模くーん」
「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」
 どーん(16掛け)。

 そんな相模君を止めるべく、夜叉は恐るべき人間兵器の技術へと手を伸ばしていた。試作は実に11台を数え、ようやく生まれたHMX(Hはにゃーんな外見でMメタクソ弾を撃つXゼビウスちっくな移動速度の遅さ)-12型、それこそがアリクロ(アリスクローン)である。
 アリクロは、その驚異的な叫び声に目を付けたガラフジ(ガラ婦人)により改造が施され、頭を押すと「きゅきゅきゅー」と叫ぶ。この兵器の導入により、夜叉はいぢめっこ迎撃システムの構築に成功、後は相模くんが乗り込んでくるのを待つばかりであった。

 ちょうどその頃、夜叉を叩くべく出撃するいろりを追いかけてストーカーして、J-B 5thも旅立っていた。
 こうして、戦いは始まったのである……。

……あ。これだと、いろりが何故戦うのかが抜けてるや。

攻略

私はJ-B 5th(じぇいびー・ふぃふす)しか使ったことないので、攻略もソレで。

ゲームシステム

概要

縦画面縦スクロールシューティング。ショット・特殊ショット・バリアの3ボタン。全5面。

通常は残機3、400万点と800万点で1up。ディップの設定で残機は5まで増やせ、400万エブリも設定可。

操作

バリアは敵の弾を吸収しないとカス攻撃になってしまうので、一度押したら敵弾をしっかり吸収して放出した方が良いです。またバリアゲージは押し始めに大幅に減り、押している間はあまり減りません。つまり短く2回使うくらいなら、押しっぱなしにして1回で済ませる方がむしろ得です。

x16がけ

このゲームの最大のポイントにして最大の面白さでもあるのが、この16がけです。パワーショットを敵に当て、その爆風が出ている時に通常ショットで倒すと、当たっていたパワーショットの数だけ倍率がかかります。

Bショットを撃ちながら前進し、16発出た所で前進しながらAを押し続ける、とすると大抵の敵はx16で倒せます。初心者にありがちですが、ほとんどの敵はA・Bを押しっぱなしではx16は出ないように上手く調整されているので、まずBを撃ち込み、続いてA、という感覚を覚えてください。

円アイテム

円が200になると点滅し、減ったバリアゲージ回復アイテムが出るようになります。一度バリアゲージ回復をしてしまうと円上限は100ずつ上昇します。

円アイテムが敵から出るとき、円アイテム出現位置にある敵弾も円アイテムになります。また倒した時の倍率に比例して円アイテムの登場数及び落下速度は大きくなります。

x16がけをして円アイテムを大量に降らせることは、後半面では弾消しにも繋がりますので、あまり慣れないうちでも積極的にx16を狙ってみていいと思います。

裏技っぽいもの

コインを入れてスタート時に、A,B,C、どれでもいいからボタンを押しながらスタートボタンを押すと、倍率がかかっている残り時間が表示される。重要テク。

キャラ選択時、A,B,Cの押すボタンがステージセレクトになっている。私はJ-B 5thのB決定です。

倍率の都合上、2P側が有利。

各面紹介

1面(ショッピングモール)

最後、高速道路の前に出てくる縦長の紫中型機は残して置きます。高速道路の直前でx16で倒せば、高速道路の車もx16で破壊できます。

2面(臨海)

ボスのIZUNAははじめのうちは難しいので、素直にバリアを使った方がいいです。

3面(学校)

この面にたくさん出てくる茶色の縦に3つパーツが並んでいる中型機は、x16で倒すと3つのパーツとも大量の円アイテムを降らせます。なので、この面では、全てのこの茶色中型機をx16で倒します。

まずゲーム開始後、茶色機・紫中型機・茶色機が画面左に並んで出て来ます。一番右の中型機は、前面でボスをx16で倒していればそれが残っているのでx16で倒せます。その後真ん中の紫機をx16で倒し、すぐに一番左の茶色を16で倒します。

その後大型機が2台出た後、画面右に小さな戦車が現れます。こいつをx16で倒さないと、その後ろに3台並んでいる茶色中型機がx16で倒せないので注意しましょう。

壊すと子供みたいのが下にワラワラいる地上設置物は、Bショットを16x2セット当て、2度目のBショット撃ち込み時にAを撃つとちょうどx16で壊れます。

後半は、茶色中型機と共に戦車や紫機も出るので、x16で全部倒すのは結構簡単です。

ボスの覚は5回ともx16で倒せるよう頑張りましょう。

4面(地下鉄)

この面には1upアイテムが出ます。ゲーム開始後、左に地下鉄が現れ、続いて右側に列車が滑り込んで来ます。この右側の列車の最後尾に置いてあります。慣れないうちは取りにくいので、事前にバリアで周りの弾を吹き飛ばしておいてから取ると良いです。ただし、バリアを張っている状態では1upアイテムは取れないので、早めに解放しておく必要があります。

5面前半

途中の紫扇弾を撃ってくる大型機は、接近して紫扇弾の外側を回るようにした方が楽です。間を抜けるのは困難です。

この面の最後には砦みたいのがあります。飛んでくる赤弾は打ち返し弾なので、Aショットは一切撃たずBショットのみで勝負するのが吉です。上を回ることができるので、撃ち込み→上を通って画面をぐるりと回る→撃ち込みの繰り返しで倒せます。

なお、この砦をx16で倒さないと、次の後半最初のアリクロ(アリス・クローン)ラッシュでx16が出ないのでかなりスコアが落ちます。

5面後半

開始と同時にバリアを張ります。そして画面中がほぼアリクロで埋まった所で放出します。こうすると、最初の大量のアリクロを全てx16で倒せます。前半の砦がx16で壊せなかったときは、バリアを張る必要はありません。始めに画面左端に寄り、ゆっくりと(本当にゆっくりと、弾にかするくらい)右側に動きながらAB押しっぱなしにしていれば、簡単に最初のラッシュは抜けられます。

ガラフジ初期(アレス)

ガラフジ(ガラ婦人)は、最初は変な石像(アレス)の頭に乗っています。この状態は、特に有効なパターンはありません。頑張って避けましょう。

ガラフジ第1段階

紫の横連弾撃ち→青玉+紫弾→紫の横連弾撃ち……の繰り返しです。紫の連弾は、自機の当たり判定が正確に分かっていないと事故りやすいです。J-B 5thの場合は首の辺り、いろりは襟巻きです。つまりキャラの絵の真ん中ではなく少し前の方、ということをはっきり認識しておきましょう。

ガラフジ第2段階(小林幸子化)

ガラフジの左右に光る羽(?)が付きます。この羽にショットを当ててもガラフジはダメージを受けるので、撃ち込みやすくはなります。

赤の直線弾は正確に自機を狙っているので、当たる直前にちょっと避けるだけで簡単に避けられます。この段階はあまり大きく動かず、赤が来たらちょっと避ける、という感じでやるといいです。

ガラフジ第3段階

青の横並びの連弾を大量に放射してきます。

画面下にへばりついていると確実に逃げ場がなくなるので、ガラフジの目の前辺りで避けるのが一番楽です。接近してもガラフジ本体は何も撃ってきません。

ガラフジ第4段階(綿雲飛ばし)

きっちりとパターン化できるので、慣れるとこの第4段階が一番楽です。まず最初に右上に行き、右下→下→左下→すぐに右上に戻るというパターンでOKです。

ガラフジ第5段階(百烈張り手)

基本的にガラフジの周りをグルグル回っていればOKです。追いつめられそうになった時には、張り手が当たる直前でちょっと動くということが大事です。特に画面下にいるときに大きく動いてしまうと画面中が張り手で埋まってしまい、次弾が避けられなくなります。

この段階は、バリアを張るとガラフジは画面外に逃げてしまいます。なのでバリアでのゴリ押しは出来ません。

思い出

エスプレイドは、私が本気でシューティングにハマるきっかけとなったゲームでした。

始めにこのゲームに手を出したきっかけは、実はよく覚えていません。何しろ、それまでにクリアしたことのあるゲーセンのシューティングと言えば、コナミの「ツインビーヤッホー!」しか無かった私にとって(ってかツインビーヤッホーは超が付くほど簡単すぎ)、弾幕が激しいこのゲームは無謀とも思えました。

でもまぁ一応のきっかけは、1999年当時、KOFに食傷気味だった私は何かシューティングに手を出してみようと考えていたこと。最初は、友人の忍者がやっていた彩京の「ストライカーズ1945II」をやりましたが、イマイチ燃えませんでした(でもまぁ多少はやって、ラス面までは行ったけど2周目は行けなかった……)。

選択肢として、当時のガンマ(大阪大学そばのゲームセンター、一番行ったし今も行ってる)にあったシューティングは、ストII(忍者との会話の際はストIIは「ストライカーズ1945II」)、怒首領蜂、そしてエスプレイドでした。他にもちらほらありましたが短期間で消えて行きました。

今こうやってじっくり考えてみると、エスプレイドを選んだ理由は、単なる「自機が人間むき出しやん」という見た目の面白さ、かもしれません。最初はその程度でした。んが、このゲームはやればやっただけ確実に上手くなるゲームでした。始めは3面くらいまで行くのがやっとでしたが、4面、5面と行けるようになり、今は2-3回に1回はクリアできるようになりました。

もう足かけ4年以上やっていますが、ガンマに行くたびに必ずプレイするゲームです。もしガンマからエスプレイドが無くなったら……もうガンマには行かなくなっちゃうかもなぁ。


メニューに戻る