しばらく燃えまくる。
パソコンを買った私は、前々からパソコンに詳しそうだと思っていた、同級生のKim氏に急速に接近した。同級生と言ってもあのゲームでは無いというか、最近は気軽に同級生とか下級生とか言えないのだがまぁそれは置いといて。
彼は富士通ユーザであったのだが、「パソコン=Windows95」な私にとっては、そんな違いなどどうでもいいんだろう、と考えていた。NECのマシンは他とちょっと違う、程度にしか思っていなかったのだ。
Kim氏は大変親切であり、どうしても出来なかったプリンタドライバのインストールを、氏から聞いたヒントで私は成功させた。単にドライバディスクを入れて、ドライバの場所指定のダイアログでCドライブを指定すればいいだけなのだが(旧蜂ではAドライブからHDDで埋まっていき、その後にFDドライブにドライブレターが割り振られる)、完全な素人だった私には「A:」などという謎の記号がハードディスクドライブを示し、あまつさえ「C:」がフロッピードライブを差しているなどとは、夢にも想像することはできなかったのである。
また、別の友人に、隣のクラスのW沢氏がいた。私がパソコンを買ったと言ったその翌日に、エルフのドラゴンナイト4をわざわざ見せてくれた彼のことは、決して忘れることはできない。
残念ながらW沢氏は音信不通であり、今どこで何しているのかは不明である。
他にも私のクラスには、おそらく最もパソコンに詳しいであろうゆー氏、N88BASICに詳しいN's氏、Falcomゲーマーのイソ氏など、パソコンに詳しい人が数多くいた。私は彼らに教えを乞いながら、パソコンに関する知識を蓄えていった。
最も、ネイティブな旧蜂派は、私だけだったのだが。
また、当時のクラスの担任(字が汚いコトで校内で有名だった)も妙に偏向したパソコン好きであり、私とKim氏や皆は、それをひたすらバカにすることに毎日の楽しみを見いだしていた(ぷ。この担任は非常に話が回りくどいことでも有名で、憂さ晴らしに「インターネットがぁ!!」等の物まねが局所的に流行り、また担任の喋りを録音して編集、ラップ風にする、という妙なことをN's氏は行っていた。
(や、録音したのは私だったのだが)。
こうして私は、周りのパソコン好きの人達のお陰で徐々にパソコンに詳しくなり、高校2年の夏頃には、とりあえず不自由なく操れるくらいにはなってきていたのである。