PC-9821Cr13/T
- メーカ
- NEC
- 発売時期/入手日
- 1996/02 200X/XX
- 定価
- 398,000円
- CPU
- Pentium/133MHz
- RAM
- 16MB(オンボード)
- 72ピンSIMMスロット*2の空きがあり、32MB*2を増設した80MBが最大メモリ容量
- VIDEO
- Cirrus Logic GD7548 / VRAM1MB
- 10.4インチ TFTカラー液晶(640x480)
- サウンド
- オンボード(118音源相当)
- スーパーウーファー内蔵3Dスピーカーシステム
- インターフェース
- キーボード(専用)、マウス、プリンタ、アナログRGB-OUT(ミニD-sub15ピン)、シリアル*1、IrDA、MIDI/JOYSTICK、LINE-IN/OUT、PHONE-OUT、MIC-IN、VIDEO-IN、TVアンテナ入力
- 拡張スロット・ポート
- TYPEII×2スロット
- 補助記憶装置
- 3.5インチFDD*1(3モード)、CD-ROMドライブ(4倍速、4連装、ダイレクトローディング方式)、HDD(850MB)
- 本体寸法・重量
- (W)378mm (D)168mm (H)326.8mm/13kg
CanBe Jamという愛称を持つ、液晶一体型CanbeがこのPC-9821Cr13です。不発だったためか、Jamシリーズの後継機はありません。PC-9821Cr13/T modelAには一太郎6.3が、modelBにはMicrosoft Wordがバンドルされていました。
ネット上ではいろいろと悪評が高い機種です。確かに非常に中途半端な機種でして、長所と短所をまとめてみると:
- 長所
- スーパーウーファー内蔵スピーカーで、重低音まで素晴らしい音質
- ビデオキャプチャーボード、TVチューナー内蔵で、液晶でTVも見れる
- キーボードを本体にセットでき、使わない時は省スペース
- 118相当の音源を内蔵し、WindowsでもMS-DOSでも十分なサウンド環境
- 4連装CD-ROMドライブを内蔵(PC-98で連装CD-ROMドライブ搭載機は皆無)
- PCMCIA TYPEII x 2スロット内蔵
- メモリは本体裏のフタを手で開けるだけで交換可能
- 電源ケーブルは細い二股のでスッキリ
- 短所
- 取っ手付きで持ち運べるような顔をしているのに、すごく重い(13kg)
- 本体がデカい割に液晶の面積はすごく小さく、キーボードはムダに大きい
- 解像度が低い(640x480)
- HDD容量も小さい(850MB)
- 対応しているCPUアクセラレータが(たぶん)存在せず、パワーアップ不可
- Cバス/PCIスロット無し
という所でしょうか。
PCカードが使えて液晶ディスプレイ、しかも118音源搭載でTVチューナー内蔵なので、未だに結構な人気があるようです(5000円〜1万円くらいで時々出ますが、すぐに売れてしまうようです)。キーボードをこのように戻すと多少は省スペースになります。
Cバスが無い(内蔵ビデオキャプチャーボードとFAXモデムボードのスロットが似ていますが、別物です)代わりにPCカードスロットがありますから、そんなに不便に思うことはありません。それに液晶が640x480なのが幸いして、MS-DOSゲームをやるにはピッタリです。しかも内蔵のスピーカーは、お世辞抜きで素晴らしい音質。ということで、今後も旧蜂愛好家の間では高い人気を呼ぶでしょう……たぶん。
ちなみにキーボードはこのように、馬鹿デカいくせにテンキーが無い、という中途半端なもの。当時(今も)かなり酷評されたようです。
引っ越しさえなければ、手放す予定は無かったのですがねぇ。なんだかんだ言って、面白いマシンだとは思います。
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