初代の98MULTiです。PC-9821Ceの時にはまだCanBeという呼び名は無く、これの後継機のPC-9821Ce2から「98MULTi CanBe」の呼び名が付きました。
まず特筆すべきは、その筐体のコンパクトさです。さすがにMacintosh LCIIなどにはかないませんが、数ある旧蜂の中でもかなりの小ささに入ると思います。ただし、その代わりにCバスが2本しかありません。
HDDは、98NOTE用のHDDパックをそのまま刺すことができます。前部のカバーを取り外し、差し込むだけです。
また、SCSI I/Fを内蔵しており、後部にアンフェノールハーフピッチ50ピンの外部SCSIコネクタがあります。最もこれには悪名高きNECチェックがかかっており、ベンダーの頭3文字に「NEC」を返すドライブでなくては認識できません。かといってCバスにSCSIボードを刺すと、今度は内蔵SCSI CD-ROMドライブが認識できなくなります。うへぇ。
メモリはオンボードで1.6MB、残りを親亀ボード+61SIMMで増設します。
サウンドは、86互換音源をオンボードで搭載しています。このため、DOSゲーム専用機としては充分な性能を発揮します。CD-ROMドライブも標準搭載ですし、DOSオンリーなら実に使いやすいマシンでしょう。